歴史的に思想、文化、芸術の吹き溜まりの島である佐渡は、近代の幕開けとともにそれまでの文化的蓄積を土台にして、明治時代初期から新聞・出版文化が花咲きました。
時の自由民権運動を背景に佐渡新聞や北溟雑誌などが発行され、一時は新聞だけで5紙が発行されていたと言います。
その文化教養のレベルの高さが大きな原動力となり、さまざまな人物を輩出。独自の思想と世界観で、当時の日本の思想家や行動家に大きな影響を与えた北一輝はその代表的な人物と言えます。
2・26事件の思想的支柱として処刑された北一輝ですが、その思想は戦後の日本の民主主義社会の見事な先取りでもありました。このような思想的天才を生んだのが、佐渡の文化教養度の高さだと言えます。北一輝はまさに佐渡が生んだ一つの作品です。
本誌はそんな佐渡の文化・歴史・伝統を掘り下げるとともに、佐渡の自然環境や生活などをレポートすることで、佐渡の文化的なポテンシャルを明らかにします。同時に、そこに新しい時代を拓く、新たな価値観を見いだすきっかけとなることを目指します。
Contents
第1特集 | 「出版・新聞文化花咲く佐渡のDNA」 |
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第2特集 | セッション&提言「佐渡の未来と可能性」養老孟子vs藻谷浩介 |
第3特集 | 佐渡探求の旅「大久保長安と金山の謎」 |
創刊記念対談「佐渡から日本、そして世界へ」 | 佐藤優(作家)× 本間大樹(本誌編集長) |
「佐渡─芸能の旅」 | 第1回鬼太鼓 |
「古老に訊け!」 | 第1回葛原正巳 |
「佐渡新生活ストーリー!」 | 「島から始まるニューライフ」尾﨑聖史(佐渡の便利屋さん) |
「島外で活躍する佐渡人」 | 第1回新通英洋(指揮者) |
「佐渡ジオストーリー」 | 第1回佐渡島の成り立ち 佐渡ジオパーク監修 |
佐渡ニュービジネス | 第1回 大野工業(竹粉砕活用) |
海外れぽーと「北溟の彼方から」 | 第1回ストリジャック・ウリアナ(ロシア国立研究大学) |
佐渡歴史/文化 寄稿論文集 |
池田哲夫(新潟大学名誉教授・佐渡郷土博物館館長) 長嶋俊介(鹿児島大学名誉教授) 竹田和夫(新潟大学教非常勤講師) 後藤一安(チーム佐渡話談団・「あるかんか佐渡」発行) |
「Ikki」通信─「佐渡Ikki読み」 | 佐渡のニュース、お店情報、人物紹介など |
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